ヘビに注意!!
岐阜県に生息する主な毒ヘビには、マムシやヤマカガシがあげられます(写真はヤマカガシ)。ヘビの咬傷の診断は、特徴的な牙の跡を見つけることが一番ですが、ワンちゃん、ネコちゃんは毛に覆われているため分かりづらいです。当院にかかられた子たちは、散歩中に草やぶに入り、キャンと鳴いてから、顔や四肢が腫れて来院されました。
症状は、咬まれた部位の腫脹と出血、壊死を起こし、場合によってはヘビ毒によるショック症状や、血液凝固異常、急性腎不全など命に直結する症状を起こすことさえあります。
治療は抗生剤、ステロイド、抗ヒスタミン剤やショック予防の輸液などを状態によって行います。人の治療で用いられるヘビ毒の血清は、動物病院では入手困難なため使用されることはめったにないそうです。
いずれにしても、咬まれなければ起こらないことですので、お散歩コースを見直していただき、ヘビの生息が疑われる草むらなどは避けるようにして下さい。